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風のふくままに

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夏は来ぬ。

夏は来ぬ。_d0072088_2036954.jpg五月も残すところ二日。
なのに、五月晴れの心地よい日は なかなか続いてくれそうにない。

さて、コーラスでは次なる楽譜を購入した。
いわく女性三部合唱【コンサートで歌いたい日本の名曲(編曲白川雅樹)】である。

曲目は 昭和生まれの方なら聞いたこと歌ったことのある懐かしいものばかりである。

ところが・・・昭和一桁生まれの私でも はて?と立ち往生してしまう歌詞に大慌てのこの頃である。
モンダイの曲は「夏は来ぬ」なのである。

卯の花の 匂う垣根に
時鳥 早も来 鳴きて
忍び音もらす 夏は来ぬ。    ここまではまぁ良しとしよう。

この曲が五番まで あるとはしらなんだ!
ましてや 作詞は かの有名な歌人・万葉集の研究家 佐々木信綱氏である。
格調高い 雅語・古語 がふんだんに出てきて ナンノコッチャ?と頭が痛い。

たとえば 四番に 
棟(おうち)ちる川辺の宿の 門遠く水鶏声して 夕月すずしき夏は来ぬ

とあるがこのおうちが分からない。
やっと、栴檀の古語ということがわかった。綺麗な花である。

今はもう想像すら出来ない昔の初夏の風景が 繰り広げられているのだが、
卯の花にしてからが 空木(うつぎ)のコトとも知らなかったし、一語一語謎めいてくる。

辞書とパソコンを駆使?してやっとなんとか意味らしきものは解明した。

夏は来ぬ。_d0072088_20504084.jpg★上の花が卯の花 下がおうちのはな。 これは水鶏(くいな)の図である。

早乙女の田植えの様子なども 今のコはわからないだろうなぁ


素敵な編曲なのだが、素敵に歌えるかどうか 大いに苦しいところである。
だからこそ またタノシミは深まっていくのかもしれないが・・・



夏は来ぬ。_d0072088_20424557.jpg

by rei-rera | 2007-05-29 20:37